そもそも起業する意味
自分のアイデアを実現するために
仕事を続けている中で、自分が考える新しいアイデアが浮かんでくることもあるでしょう。より事業を向上させるためのアイデアを持っている自分がいるものの、実際に会社に雇用されている身では新たなアイデアの提案ができず、そのまま自分の中に眠らせているという方も多いのではないでしょうか。
そのようなとき、自分で独立起業を考えて、自分が自由になる環境で思うままにアイデアを駆使し、仕事をしていきたいと思うこともうなずけます。そうした過程から独立に向けて動きだすというパターンも多いはずです。
しかし、そのアイデアを実現するためには、本当に独立することしか方法がないのでしょうか。今現在働いている環境で実現する方法がないということは、仕事の仕組みについて細部まで検証してからでも遅くありません
起業にはリスクもある
自分の中で独自性の高いアイデアを持っていたとして、さらに自分のスキルは上がっていくのに会社に雇用されたままではそれを十分に生かせないというジレンマを抱えている方もおられるでしょう。そのようなとき、会社の枠から離れて独立起業をすれば自分のアイデアもスキルもうまく生かすことができるのではないかという考えは確かに起こってきます。
しかし、起業するということは、自分の能力以外にも必要になってくるところがもちろんあるわけです。主には、その事業内容を売り込む営業力、そして仕事を請け負った後に何らかの事態が起きてしまったとしても、事業主としてきちんと対応できる力は対外的に必要になるでしょう。
そしてそれは、会社に雇用されている状態では特に考えずともよかった点であるはずです。
アイデアの実現に集中できるわけではない
会社同士の契約としてビジネスを行っていくためには、その会社が持つアイデアの斬新さやスキルが求められるのもそうですが、一番に考えるところはいかに迅速に確実に仕事をこなしてくれるかという点です。言ってしまえば、アイデアやスキルは二の次と考えられていることも多くあります。
それは、ビジネスにおいてそのプロジェクトを滞りなく進めていくことに重点を置かれているためです。取引先が求めるのはプロジェクトの遂行であり、どんなに斬新なアイデアを持っていても、その遂行がスムーズに行われなければ信頼を得ることができなくなります。
ビジネスに求められる面には、第一に確実性やアフターフォローのような面であるということもできます。そういったフォロー面が充実しているのは会社組織の特徴であり、アイデアの提供以外のフォローを自分以外が行ってくれるのは利点です。
その環境の中でこそ自分のアイデアに集中できる方法もあるはずなのです。そこを再度考慮すると、わざわざ1人何役もこなしてまで起業するリスクを負う必要はないかもしれません。